このチームについて

クチトレ子どもネットワークは、子どものうちから口力を強くして、口の機能をしっかり獲得することを目的とした「子育て」と「口育て」に興味をもたれた子育て中の方々子育てに関わっている方々子どものケアや教育に携わっている方々と、みなさまが一緒に集う場です。


チームの構成


世話人のご紹介


クチトレ子どもネットワーク

クチトレイニシアチブ 

代表世話人/インストラクター/コーディネーター

畑中 麻里(はたなか まり)

クチトレプログラムの実技と指導の担当をしています。私たちが普段、何気なく使っている「口」は、トレーニングで鍛えることができること、口の機能が向上すること、それによって「嬉しい変化」が口だけでなく様々に起こることに気づいたのは、今から15年ほど前になります。また、研究や事業といった、集団での指導経験を積ませていただく中で、一人ひとりにそれぞれ、必要とされるポイントや注意点があり、誰にとっても役に立つプログラムにするにはニーズに応じた開発や調整を行う必要があることがわかりました。

口力の弱さがもたらすデメリットは、以前より強くなって、より良くなって「なんだ、そうだったのか。」と、後になってようやく気づくことができるもの、なのかもしれないと感じています。そしてその気づきは、生きることへの考え方の変化、自分自身を見つめるきっかけに繋がるなど、思いもよらない変化をもたらすことがあり、それこそがクチトレの真髄のような気がしています。それぞれのレベルで、より自立した生き方に向けて歩みを進めていただくために、この経験を皆様と共有したいと思います。



 

九州大学循環器内科 准教授

世話人/インストラクター/コーディネーター

井手 友美(いで ともみ)

人の体は、絶え間なく、生きていくためにベストな状況を作ろうと、知らないうちに「調整」しています。色々な環境の変化をうけても、常に機能を一定に保とうとするこの働きを「恒常性維持機能・ホメオスターシス」といいます。ホメオスターシスは、良い意味でも悪い意味でも、私達を「順応」してくれます。「口」は人が生きていく基礎力を維持する上で極めて重要です。ホメオスターシスは、口の働きにおいてもとても大切で、口の機能が落ちてくると、人は「低下した口の機能」にあわせた体作りをします。食べることが難しくなると、多くのエネルギーを使う脳の働きが低下し、あまり動かないように指令をだし、筋肉がおちていきます。

睡眠が十分にとれないと、あまり動かないように、脳は疲労の信号を全身に送ります。しかし、そのホメオスターシスを逆に利用することもできます。口をよく使うようにすると、唾液が十分にでてしっかり食事をし、必要なエネルギーを使うことで筋肉がつき、また脳を刺激して、より元気に生きる、血液も巡りより全身の細胞が活性化していきます。人は臓器の組み合わせで生きているのではなく、すべてが連動して生きているのです。ちょっとした生活のリズムにこの口の機能を刺激する仕組みを取り入れることで、私達と一緒に「身体機能の向上」にむけた適応をうまく利用してみましょう。きっと良いことがありますよ。



 

山陽学園大学生活心理学科 准教授

世話人/インストラクター/コーディネーター

上地 玲子(かみじ れいこ)

私は、子どもたち、発達に課題をもつ子どもの教育や社会環境を専門としています。人と関わること、コミュニケーションをとることは、すべての子どもの発達において欠かせない要素です。その中で口の機能が果たす役割は大きく、コミュニケーションがうまくいかないことの理由のひとつが、口が動かない、うまく動かせないということであることが少なくありません。関わる大人が子どもたちの

口の機能を改善する方法を適切に指導することで、子どもたちと一緒に変化や発達を楽しみながらともに成長する事例を数多く経験してきました。様々な困難を抱える子どもの未来を、よりよい方向に向けることができる、そんな体験をさらに皆さんと共有できればと思います。子どもたちの未来は、私たちの社会の未来、地球の未来です。誰でもできる小さなことからはじめていきましょう。



チームアドバイザー

玉井 浩 

大阪医科薬科大学

 

小児高次機能研究所 所長